細胞アーティスト OumaさんによるMAZARIBAの紹介

世界を旅しながら作品を作り続けている細胞アーティストOumaさんによるMAZARIBAの紹介です。

細胞アーティスト Oumaさん

 

多様な人々が暮らすMAZARIBA(マザリバ)~人が変わるのは人に出会うから

ずっと同じ仕事をしていると、周りで働く人たちも変わらないし、なんか刺激や変化が欲しくなる時ってありませんか? 旅行や遊びに行っても一時的なこと。自分に大きな化学変化を起こしたい人にオススメしたいのがシェアハウス生活です!

 

1)社会との接点としてのMAZARIBA

日本でも一般的になってきたシェアハウス。最近では本好き向け、コーヒー好き向け、起業家向け、英語を話したい人向けなど、さまざまなコンセプトをもったシェアハウスもたくさんあります。同じ趣味を持つ人たちと一緒に住んで、オススメについて語り合うことができたら、なかなか素敵ですよね。

特にテーマを決めずに、いろんな人と住んでみたい!という人にオススメなのがシェアハウスMAZARIBA(マザリバ)です。

いろんな個性をもった人たちを受け入れているMAZARIBAですが、立ち上げのきっかけは「障がい者がアパートを借りるのが絶望的に難しい」ことだったそうです。目が見えなかったり耳が聞こえなかったりすることって、年を取れば誰にでも起こってくることですよね。ただ、実際にそういう人たちと直接話す機会ってなかなかないと思うのです。

「こんなことしてくれたら嬉しいよ」
「こういうことは自分には難しいよ」

みたいなことがお互いによく分かっていたら、自分がその立場になった時に、どうやって相手に伝えたらいいかがわかるんじゃないでしょうか。また、慣れてきたら言われなくても気遣えるやさしい自分になっているかもしれません。

MAZARIBAは障がいも含めたさまざま人たちを受け入れたいという思いから生まれています。現在は変化の多い時代と言われています。自分とぜんぜん生き方や立場が違う人たちと交流することで、変化に対応しやすいような新しい視点を自分自身も身に着けられるのではないでしょうか。

 

2)見守り機能としてのMAZARIBA

オーナーの内田さんは何軒ものシェアハウスを運営するベテランオーナーです。イベント好きなこともあってか、いろんなシェアハウスで鍋会や流しそうめん会などのお楽しみイベントも開催しています。
こういったイベントが、住民の「見守り」機能になっているんじゃないかなと私は思っています。

田舎に一人暮らししている高齢の母から急に連絡がなくなると心ものすごく心配になってしまうんですね。また、急に心筋梗塞や脳梗塞などの病気になってしまうこともありえます。

海外滞在が多い私は、海外で一人暮らししている時に、自分が部屋で一人然死した場合、いろんな人に迷惑だろうなぁと考えてしまったことがありました。でもこれって都会で一人暮らししていても同じことが起こりえますよね。

シェアハウスにはだいたい、住んでいる人たちの連絡用チャットツールがあるんですね。読まれれば既読がつくので、いつもすぐ既読になる人がなかなか既読にならないようなことがあれば、周りの人が気づくはずです。

シェアメイトは友だちなわけではないので、必要以上に仲良くしなきゃ!と気負うことはなく、困った時に助け合える隣人がいるというのは、それだけでとても心強いことですよね!私も以前、風邪をひいてとても具合が悪かった時に、シェアメイトに救援物資を買ってきてもらってとても助かった思い出があります。

 

3)MAZARIBAを一緒に育てるために必要なこと

いろんな人が住む場合に必要なことってなんでしょうか?
私は「あいまいなルール、明確なビジョン」だと考えています。
多様な人が住むというのを、今日からいきなりアメリカに住むんだと考えるとイメージしやすいかもしれません。アフガニスタンから来た人も中国から来た人もタイから来た人もメキシコから来た人もみんな「アメリカ人」と名乗っている状態を想像してみてください。

これまで暮らしてきた習慣や文化、言語がぜんぜん違います。そんな中でみんなが1つところで穏和に暮らすとしたら、ある程度のルールが必要ですよね。ルールといっても難しいことではなく、ごみは夜に出しちゃダメだよ、深夜に洗濯機を使うのはやめてね、とかです。

しかし、そのルールは厳格なものではなく、あいまいな余白が多いといいんじゃないかなと思っています。たとえば深夜っていうのは夜23時以降ですとか決まってると、それだけでちょっと心理的に負担になりませんか?

1つくらいならいいけど、たとえばゴミは朝7~8時の間に出さないといけない。お湯を沸かす時はガスが無駄にならないように小さいガスコンロを使う。乾燥機は毎回使用後に掃除し、1回の使用は20分までとする。洗濯機は2階の部屋が月水に使用、3回の人が火木に使用、とか笑。ルールがたくさんありすぎると、それを覚えるだけで脳の用量がいっぱいになってしまいそうです。また、厳格なルールほど「失敗した人」を責めることになる可能性があるので、一緒に暮らす上ではそこまで厳格じゃないほうがいいなぁって思うんですね。

ルールがあいまいな代わりに明確にするのはビジョンです。ビジョンって言っても難しいことではなくて「自分にも他人にもやさしくね」みたいなやつです。こういう認識が住人全員に浸透していったら、誰かが失敗してしまってもそれを自然にフォローできたり、しょうがないねって言って許せたりする「空気」が暮らしの中にできてくるんじゃないでしょうか。

シェアハウスオーナーの内田さんは、立ち上げの経緯を思い返していただいても分かるように「困っている人に手を差し伸べられる」人なのです。帰る家があるって本当に幸せなことですよね。
気になるけどすぐに決断できないなぁっていう人は、MAZARIBAのTwitterをフォローしておいて、なんかのイベントがあった時に参加してみるのもいいかもしれませんよ!

新しくオープンするMAZARIBA巣鴨はピンク色のシェアハウス!
お風呂にはジャグジー付きなんですって!すごい、いいなー!
こちらのシェアハウスに、Ouma作品を寄贈させていただきました。

タイトルはみんなで決めて / You can make this title
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正面に紐が垂れ下がっていて、訪れた人が紐を結んだり切ったりしていい作品になります。紐が垂れているせいで中の絵が見えないんですね。結ぶ人が多いほど下の絵が見えやすくなります。いろんな人が訪れて作品が変わっていくのを、場所の成長と共に1年後2年後と末永く見守りながら多様な変化を楽しめるといいなと思ってつくりました。
タイトルはMAZARIBA巣鴨に住むみなさんでつけてもらえたら嬉しいです!

MAZARIBAへのお問い合わせは、こちらから。
https://mazariba.jp/contact

メールの場合、 uchida@mediaengine.jp まで