2019年10月23日

ユニークフェイスのMAZARIBA滞在記〜ユニークフェイス当事者として川崎で生きる③〜

石井政之さん
石井政之さん

ユニークフェイスとは、顔にアザやキズなど目立つ症状のある人を意味しています。MAZARIBAのメンバー(住人)の石井政之さんは、顔に生まれつき大きな赤アザがあり、ユニークフェイスの当事者のひとりです。この連載では、作家でも石井さんにMAZARIBAに住んでもらって感じた事を綴ってもらっています。
【過去の記事】
・第1回 ユニークフェイス当事者として川崎で生きる①
・第2回 ユニークフェイス当事者として川崎で生きる②

※   ※   ※

郷に入るときは歴史を調べる

 郷に入っては郷に従え。
 と言われる。その街に馴染むために、その街の風土やルールに従うことは大切だ。しかし、従う前に、その街そのものを知らないといけないだろう。
 僕は、新しい街に移住するときは、その街の歴史を学ぶことにしている。
 さっそく、川崎市立図書館に行き、川崎の郷土資料のコーナーの棚の前に立った。
縄文時代から現代まで通覧する史料は、一定の規模の自治体は作成し、市民に公開しているのである。大量の書籍があり、一瞬立ちすくむ。その中から、川崎の歴史を一覧できる書籍を選んで、必要な項目を拾い読みしていく。
 東京都大田区から、川崎市、横浜市は、京浜地区と呼ばれており、工業地帯として発展した。日本の高度経済成長を支えてきた名だたる企業が大規模工場を構えており、その周辺に労働者の街が形成されてきた。それが川崎である。とくに川崎市川崎区は、京浜工業地帯の心臓部といえる。工場と、労働者の住居が近接しており、自転車で通勤できるエリアに、日本中から仕事をもとめて人々が集まった。移住してくる労働者の数にみあった住宅の供給が間に合わない時期もあったという。朝鮮戦争などによる特需で仕事はある。

MAZARIBAから徒歩15分の川崎大師
MAZARIBAから徒歩15分の川崎大師

■川崎は恐い、生活しやい、はコインの裏表

 公害も発生した。工場から輩出されるガスと、物資の輸送に使われる産業道路の近隣は大量の排気ガスで空気が汚れた。経済的に豊かになった労働者たちは、公害を嫌って川崎区から転出していく。その隙間にニューカマーが転入する。川崎市のイメージを色に喩えると何色ですか、という市民対象のアンケートには、「灰色」という回答が増えた。競輪場、競馬場がある。その周辺には、酒場と風俗街がある。ヤクザの事務所がある。猥雑で活気のある街である。それが生活だと思う人と、敬遠する人間とに別れていく。川崎は生活がしやすい、川崎が恐い、このふたつの意見はコインの裏表である。
 史料には、大企業に対して労働者が組合を結成し、激しく対立したという史実も記述されていた。ここは日本の資本主義の最前線でもあるのだ。
 川崎の街を歩くと、焼肉屋が目立つ。沖縄料理の店も多い。韓国・朝鮮、そして沖縄からの移住者が多いゆえだ。アジア圏、南米の料理店も増えている。移住者と流れ者が作った街なのだ。
 目を転じると、川崎駅の北側は、東京につながる小田急線と、閑静な住宅地が密集する。南部の川崎区から川崎市北部地域をみると、中流またはそれ以上の生活水準の人たちの暮らしを見ることができる。

川崎大師にて
川崎大師にて

■川崎区は、住みやすい、多様性の街

 自転車で、川崎区内をくまなく走って、街の距離感覚を掴んだ。
 川崎大師。開祖の平間兼乗は、無実の罪で尾張国を追われ、川崎に流れ着いた人物。愛知県からの流れ者のひとりとして、縁を感じた。
 川崎区はキリスト教会が多い。外国人が多い街のせいか、在日コリアンの牧師が目立つ。いくつかの教会の礼拝に参加して、居心地のよい教会さがし。ここ数年、キリスト教の勉強をしているので、僕にとっては転居してやるべきことのひとつだ。
 川崎駅周辺の商業施設は充実している。都内に出ることなく、たいていのモノは買い揃えることができる。
 川崎区は工場が多いため、作業服の店が多い。僕は普段着は、安価で機能的な作業服で済ませることにしているのでありがたい。
 食材の買い出しは、近所のマルエツ、まいばすけっと(イオン)を利用している。まいばすけっとは、愛知県にはなかった店舗だ。食材だけに特化した小規模店舗。コンビニのように、点在しているので便利だ。
 川崎区の魅力のひとつとして、銭湯が多いことも特徴である。地図で確認すると、おおよそ3キロメートル四方にひとつ銭湯がある。徒歩10分以内にひとつの銭湯。週に1-2回は、銭湯を楽しんでいる。
 このように、MAZARIBAに来て約1ヶ月で、川崎の歴史、地図をみながら川崎区の散策と、生活に必要な各種サービスを確認した。
 新宿で、文筆業の友人と会食したとき、川崎を話題にしたところ、短期間でずいぶん詳しくなったな、と感心された。あとは生活しながら、川崎体験を深めていくだけだ。

愛知では見かけなかった、まいばすけっと
愛知では見かけなかった、まいばすけっと

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